ホラー映画「コールド・スキン」が面白すぎた
こんにちは、まっしろです。無類のホラー好き!
国内外のホラー作品を見漁ってきた自称ホラーマニアの私がジワジワ系ホラー「コールド・スキン」をシェアしていきます♪
恐怖度はMAX星5つ☆☆☆☆☆で表示しています。
私の好みと似ている方は星の多い作品がおすすめ。
パラサイト、冷たい熱帯魚、SAW、CUBE、悪の教典、トリハダ、ヒトコワ、グリーン・インフェルノ、ゲット・アウト・呪怨シリーズ、リングシリーズ、グエムル、新感染、サメ・ピラニア系 など
この記事はネタバレを含みます。
まだ観ていない方・これから観る予定のある方はまずご覧になってから読むことをおすすめします。
あらすじ
夢破れた青年”友”(デヴィット・オークス)は、新しい気象観測員として南極海の果ての無人島へとやってくる。そこに暮らすのは、彼と変わり者の灯台守ぐるなー(レイ・スティーヴンソン)の二人だけかと思っていた。ところが世が更け始めると、その島は大群の”人ではない生き物”たちが押し寄せてくる。灯台を要塞とした二人VSクリーチャーたちの戦いが始まる。
「参考:Hulu ホームページより」
キャスト
- デヴィッド・オークス
- レイ・スティーヴンソン
- アウラ・ガリード
じわじわ系ホラー映画「コールド・スキン」はHuluで視聴可能です。
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ここからはネタバレを含みます。
もくじでのネタバレを防ぐため、見出しをつけていません。お手数ですがスクロールしてご覧ください。
「コールド・スキン」考察レビュー
想像とは別物!深くて考えさせられる
最初はただのモンスター映画だと思っていたけど検討違い!
すごく引き込まれてあっという間に最後のシーンになっていました。そのくらい次々と展開していき、先が予測できない作品です。
映画館で観たとしたら間違いなく「アタリ映画」です。
ジャンルでいうと、「グレムリン」「ミスト」のような未知の生物が出てくる系の映画ですが、巨大生物1体ではなく多量の「人ではない生き物」が大量に襲ってくるので太刀打ちできなくてすぐ血まみれになるのかと思いきやそうでもない。
死ぬか死なないかのギリギリを攻めてくるので目が離せません。
ひとつひとつのシーンにちゃんと意味がある
セリフ、情景、小物など出てくるものに全て意味があり、最後のシーンで全てがつながります。
「あれはそういう意味だったのか」知恵の輪を解いた後のようなスッキリ感と達成感、満足感があります。オチもバッチリ。
捨てシーンなし。
キャストを見て分かるように、登場人物がめちゃくちゃ少ないです。
話も特別複雑でもないのに引き込まれるのは「もしかしたら本当の話かも」というくらい現実と非現実との境をうまく攻めているからかもしれません。
この未知の生き物(後にアネリスと名付けられます)
を見た時、なぜか既視感があったのは「アバター」にそっくりだったからだろうか。
ちなみに「アバター」上映年は2009年、「コールド・スキン」上映年は2018年なので、もしかしたら作者はアバターにインスパイアされたのかもしれませんね。
恐怖度MAX☆☆☆☆☆
この作品お恐怖ポイントは、アネリスの存在ではない。
そりゃ顔立ちとか、怪力で襲ってくるところとかは怖いですが、真のホラーは最後の3分の”友”の表情で全てが繋がり、背筋がコールドスキンになります。コールドスキンってそういう意味だったのかしら。
- グルナーも気象観測員としてこの島に来ていたという事実
- グルナーは変人だと思っていたが、実は演じていた仮の姿だったという事実
- また1年間同じ生活をしなくてはならない絶望感と同時に、不思議とこの島を脱出したいとは思っていない感情
人間の性格は1年もあれば別人になれるようですね。
「人は環境の奴隷だ」と言いますがまさしくその象徴のようなストーリーです。
毎晩のように敵が襲ってきて毎日死と隣り合わせの生活だったとしたら、私たちも壁やノートに1日生きた証をマークするかもしれませんね。
なぜグルナーは島を脱出しなかったのか
チャンスは2回ありました。
- 一度目は”友”が来たタイミング
- 二度目は遠くに船が通りかかったタイミング
二度目に関しては自ら脱出を拒んでいます。「グルナーは一人で大丈夫。グルナーは一人で生きていける」と自己暗示のような言葉も言っています。
主な理由は、他人によって運命が左右される文明社会にうんざりしたことのようです。
ほかにも
- ①異常な環境によるストレスでおかしくなった
- ②「王」という強く孤独で絶対的な存在になりたい思いが強い
(トランプの絵柄、チェス、アネリスを躾ける行為・未知の生物を自分の手で殺す行為、”友”なはずのに対等ではなく命令している点) - ③アネリスを亡くなった妻に重ねている(毎晩行為をするほど愛してしまったので離れたくない)
「アルドール」の言葉で我に返る
グルナーの本名はアルドール。”友”が初めてきた日に船長からアルドールの行方を聞かれた時は行方不明になったと話しています。
”友”とグルナーがもみ合っている最中、”友”がとっさに「アルドール」という名前を口にします。
人間を殺してはいけない、アルドール!
その名前を聞いた瞬間、グルナーは我にかえり、自ら未知の生物の生贄となります。
グルナーと名乗ることで強く孤独な男という偽りの自分を演じてきた鎧が一気に剥がれたのでしょう。
本当は強くも孤独が好きなわけでもない。こんなはずではなかったといいたげななんともいえない表情をしています。
本当は孤独が好きなわけでも強いわけでもない。
俺だって弱いし寂しいんだ…
グルナーが我にかえるシーンは他にもちょこちょこありましたね。
「愛」への執着が強いグルナー
最愛の妻を亡くしたことでグルナーは愛に飢えています。
この無人島で唯一愛を感じられるのは、愛おしいアネリスの存在。
だからアネリスに近づく”友”に嫉妬もし、アネリスを自分のそばに置いておくために躾ける。
最後は愛の証としてアネリスに食べられる。
そして次の「グルナー」となった
”友”は次の「グルナー」となります。そして新しい気象観測員は自分と同じ道をたどることを悟りますが、以前船が通った時に助けを求めた彼の姿はそこにありません。
彼もアルドールと同じ運命を辿ってしまうのか…
「コールド・スキン」のタイトルの意味が弱い
“友”がアネリスの肌を触った時「すごく冷たい」とう描写がありましたが、そこ以外はとくに触れられていませんでした。
アネリスも冬場は毛糸の服を着ていましたし、寒さに強いわけでもないようです。
アネリスがちょっとかわいい
体毛が一切ないところ、グレーの肌、水かきとヒレ。めちゃくちゃ奇妙な出立ちのはずなのになぜかかわいいんですよね。
覗き込んでくるあの感じが愛おしすぎます。
凶暴さがなければ一緒に住みたいレベル。
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