コロナ禍のテレワークや休校に伴い、実は水面下で増えているDVや虐待。
普段は家族が集合できる時間は大体夕ご飯の時間か休日、という家庭が多かったのに
「さすがに一緒に居すぎ…」と感じている方も多いはず。
今回は、コロナ禍で急増しているDVや虐待の理由と対策、そしてその対処法のお話です。
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- そもそもDV(暴力、虐待)の原因とは?
- コロナ禍でのDVの原因
- 対策
- もしDVや虐待を受けたら?
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DV(暴力、虐待)の原因とは?
DV=家庭内の配偶者や恋人同士など近い存在の人に「暴力」をふるう行為のことです。
叩く、蹴る、物を投げつけるなど、身体的ダメージを受けるものはもちろん、罵声を浴びせたりと精神的なダメージを与える言動もDVに含まれます。
DVの被害者は多数が女性のようです。どうして男性は女性に暴力をふるうのでしょうか。
①支配欲の表れ
家庭内や恋人同士で、自分が強い存在であることを知らしめ、自分の思い通りにしたいという欲の表れです。
②アルコールが要因の暴力
普段はそんなことないのに、お酒に酔った途端暴力的になる。これは元々持っていた一面が、アルコールによって理性が効かなくなり、本性が出てしまったという結果です。
【虐待】
虐待とは主に親子間で行われる暴力を指します。DVと同じく身体的、精神的ダメージはもちろんのこと、何もしない(育児放棄=ネグレクト)も虐待のうちの一つです。これは父親のみならず母親からも行われることがあります。
③言うことを聞かない、育児への疲れや不安
子どもは大人よりも弱い存在です。体も小さく一人で生きていくことができません。育児中言うことを聞かなかったり、忙しさやイライラからつい手をあげてしまう母親もいます。また、夫から妻へのDVの結果、今度は母親が子どもを虐待してしまうという、ストレスの吐口が循環していることも想像できます。その場合子どもはどうなってしまうのでしょうか…
コロナ禍でのDVの原因
DVが行われる背景として、「心理的な距離」がキーとなってきます。
DVというワードを聞いて「友達」は思い浮かびませんよね。いくら親友だと言っていても心理的な距離はそれほど近くないということです。
DVの相手に選ばれやすいのは「心理的な距離」が近い相手。生活を共にしている間柄、つまり家族や恋人、親子関係が多いです。
特に親子関係の場合、自立しかけの思春期の子どもではなく、乳児〜小学生低学年の子どもが巻き込まれやすい傾向にあるようです。
テレワークや休校、休園により「家」という限られた空間に閉じ込められているストレスがDVや虐待という「暴力」という形に表れる模様。
「親しき仲にも礼儀あり」という言葉があるように、どんなに近くにいてもそれぞれ適度な距離を取り、互いを尊重し合うことが大切だということです。
対策
- お互い過干渉にならないようにする
- 自分に合うストレス発散、気分転換方法を見つける
- 我慢しすぎない
どうしても同じ空間にいる時間が増えると、それぞれのやりたいことができなくなったり、仕事や勉強の集中が削がれてしまって思うように進まずストレスとなることが考えられます。
小さなストレスがやがて大きな爆弾となって爆発しないよう、少しずつ発散していく必要があると言えるでしょう。
もしDVや虐待を受けたら?
もう既に暴力を受けてしまっている場合は、我慢せずにすぐに相談しましょう。
なぜならDVや虐待は残念ながら繰り返される傾向にあるからです。
暴力の後優しい態度を見せたとしてもそれは一時的なもので、また同じような暴力、もしくはエスカレートする可能性もあります。また、自分が受けていなくても他人のDVや虐待に気づいた時も躊躇なく相談しましょう。その行動が最悪な結果を防げるかもしれません。
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厚生労働省
「子ども家庭局家庭福祉課母子家庭等支援室 女性保護係」
03-5253-1111
「こころの健康相談統一ダイヤル」
0570-064-556
「よりそいホットライン」
0120-279-338(宮城、岩手、福島の方は 0120-279-226】
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いつまでつづくか分からない未知のウイルス。それによって二次被害が起きてしまわないよう、対策をしていきましょう。
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