ペットショップor里親 猫を飼いたいけどどっちが良い?両者の違いとは

猫を迎え入れたいけど、ペットショップで購入するのと里親から譲り受けるのではどっちがいいの?

今回は「ペットショップと里親の違い」についてのお話です♪

ペットショップから購入が向いている人

  • 飼いたい品種がいる
  • 猫を飼うまでにあまり時間がかけたくない(慣らしやワクチン摂取など)
  • お金に余裕がある
  • 子猫から飼いたい

ボランティアからの譲渡(里親)が向いている人

  • 猫に悪い生活習慣がない(タバコ・部屋の衛生面
  • 品種にこだわりがない
  • 飼うまでの手間がかかってもいい(時間に余裕がある)
  • お金をあまりかけたくない 


ペットショップから猫を迎え入れる場合

メリット
  • 飼いたい種類を選ぶことができる
  • 家に迎え入れるまでの時間が短い
  • 生後日数に応じて既にワクチン接種を行っていることが多い(自分で病院にで行く必要がない)
  • ペットショップでそのまま猫用品(餌、猫砂など)も揃えられる

     

デメリット
  • 高額になりがち
  • 飼い主や先住猫との性格が合わなかった場合返還ができない(※)
ペットショップのイラスト(犬猫)

憧れの品種ってありますよね。

「どうしてもこの品種がいい!」というこだわりがあればペットショップで購入するのが早いです。

ペットショップは契約さえ済ませてしまえばすぐに我が家に迎え入れることができます。

また、生後経過日数に応じてワクチン接種をしなければなりませんが、それもペットショップが済ませてくれていることが多いです(証明書付きと書いてある場合はワクチン接種済みです)

もろもろ手間が少ないのはペットショップです。

その分、費用は高額

子猫であればあるほど高額になります。

猫だけで数十万の価格がついていることがありますね。

また、慣らし期間などがないので、連れて帰ったら思っていた感じと違ったとなっても返還することができません。

※慣らし期間=本格的に飼う前に1週間ほど試し飼いをする期間のこと。
飼い主、譲渡主共に「成育環境の見極め、一生一緒に暮らしていけそうか」などを見極める期間。

里親から猫を譲り受ける場合

メリット
  • 費用が抑えられる
  • 「慣らし期間」で飼った後のイメージが湧く・猫のストレスも軽減できる
  • 地域の安い病院などを紹介してもらえる

デメリット
  • 種類が選べない(雑種がほとんど
  • 年齢が分からない
  • 病気を抱えている場合がある
  • 知らない人(譲渡主)に生活環境を見せる必要がある
  • ワクチン接種は譲渡後、自分で病院に行って打ってもらう必要がある
  • 去勢、避妊を義務付けられる(譲渡主による)

「里親募集中」のイラスト文字

里親募集はボランティアでされている方が多いです。

ですので、猫の費用は0円の代わりに、別途費用(ワクチン、去勢・避妊手術)を自己負担する必要があります

また、猫が飼い主と生活空間に馴染めそうかということで慣らし期間を設けて下さる場合があります。だいたい1週間くらいが目安です。

先住猫がいる場合などは様子を見る為にも有難い期間でもあります。

里親の方の元にいる猫は

  • 保護した野良猫
  • 誰かが飼えなくなった猫

など、要するに「出どころが分からない猫」です。

出生場所が分からないのはもちろん、年齢も分かりません

猫は1年も経てば大きくなります。

成猫の場合は特に何歳くらいか想定するのが難しくなります。

見た目は若くて元気でも実は老猫だったということもあり得ますね。

譲渡主は安心できる飼い主にしか譲ってくれません。

  • 生活環境は猫を飼うことに適しているか(ペット禁止マンション、不衛生な生活環境)
  • 最期まで面倒を見てくれそうな人か
  • 室内で喫煙をしていないか

世の中には虐待目的で猫を欲しがる非情な人もいます。。

見極めの為にも家庭訪問を必須とする場合が多いです。

つまり、家の中に入ってもらわなければなりません

また、野良猫が増える原因として去勢と避妊を行っていないことが原因の一つにあります

  • 手術をすること(要報告、証明)
  • 完全室内飼いを約束すること(事故などに巻き込まれない為にも)

を約束される場合が多いです。

このように確認事項が多いので、猫を飼うまでに2週間〜1ヶ月かかります

譲渡して数ヶ月〜数年は「猫が元気に過ごしているか」の確認の連絡が入る場合もありますね。

こういった「やりとり」がいるので手間といえば手間です。

里親募集の探し方

  • ペットショップに尋ねる(里親募集張り紙がある場合もあります)
  • 地域の募集をネットで探す
  • 新聞の里親募集コーナーで探す
  • 動物愛護センターで里親希望を伝える

ペットショップに尋ねる(里親募集貼り紙がある場合もあります)

ペットショップではその地域の里親を募集している人の広告を貼っていることがあります。

尋ねてみましょう。

地域の募集をネットで探す

「住んでいる地域名 里親募集」で検索すると写真付きのサイトを設けている方がいます。

なぜ自分の地域で探すかというと、受け渡しの時間が軽減できるのはもちろん、そのボランティアのネットワークで、近くの安く去勢手術をしてくれる病院などを紹介してくれる場合があるからです。

新聞折込チラシのイラスト

新聞の募集コーナーで探す

新聞(地域のフリーペーパーなどにも)には里親募集の欄が設けられている場合があります。電話やメールで問い合わせてみましょう。

動物愛護センターで里親希望を伝える

何らかの理由で保護された動物たちが数多くいます。

素敵なご縁があるかもしれません。(譲渡条件あり 要確認)

どっちみち「命」の補償はない

猫の模様のイラスト(三毛)

ペットショップだから病気にならない、譲渡だからといって長生きするわけではありません。

もしかしたら20年近く生きるかもしれませんし、昨日まで元気だったのに突然容体が変わるかもしれません。

人間と同じということですね。

一緒に生活してみるまで分かりません。

いろいろな場合を想定して飼おう

重い病気にかかってしまうかもしれない(動物病院の費用は高額になりがち)
・迎え入れたら思ったより飼いにくいかもしれない
・賃貸の場合はペット飼育で敷金や家賃が上乗せされる、退去費用が高くなる
・自分に何かが起こるかもしれない(病気などで世話ができなくなる)

その為に…

・緊急で行ける病院を何件か調べておく
・自分が世話ができなくなった時、頼れる場所や人を探しておく
・突然の事態に備えてペット保険に入っておく、まとまった費用を確保しておく

最期まで飼うにはそれなりの準備と覚悟が必要です。

動物病院のイラスト

〜私が里親から譲り受けた経緯と理由〜

最後に、私が可愛い2匹の猫たちを迎え入れた経緯を少し。

私にはいつかどうしても猫を飼いたい」という夢がありました。

実家では「毛が気になるから、既に犬を飼っているから」という理由で猫を飼うことはできませんでした。

社会人になり、ペットOKのマンションを探して一人暮らしをスタート。

早速近所のペットショップに行ったところ、その入り口には大きなホワイトボードがありました。

そこには「里親募集」の文字と共に猫たちの写真がずらり。

その紙はボード一つに収まりきらず、2つ目でもはみ出すくらいにびっしり貼り出されていました。

その時にこんな考えが頭をよぎりました。

「どうせなら貰い手を欲している猫を迎え入れたい」

ペットショップの猫は、いずれ飼い手は見つかる。

それに比べ、この猫たちは同じ猫なのに「雑種」というだけで、少し大きいというだけで、値段すらつけられない。

「世の中結局見た目だ。若さが物をいい、常に誰かと比べられてる現実に飽き飽き」

そんな劣等感と荒んだ心でいっぱいだった、当時の自分に自然と重ねてしまった。

結局ペットショップの門は潜ることはなく、貼り紙の一つにあった電話番号に電話をし、そのボランティアの方のおに行くことになりました。

その方は個人で野良猫の保護をして自宅でお世話をされている方でした。

お邪魔してびっくり。

思ったより数倍も多い猫(たまに犬)に固まる私。その数なんと20匹以上。

どこを見回しても猫が視界に入る。

「全て1匹ずつ保護した猫たち」

という、40代くらいのその女性は猫たちの生活費のために仕事を3つ掛け持ちしているという。

引っ掻き傷は日常茶飯事だと苦笑いを浮かべるその顔に、微塵も疲れを感じなかった。

「この人、本当に猫が好きなんだな」そう感じた。

「猫部屋」と呼ばれる1室に入り、「この中から選んで」と言われた。

そこには大小様々な猫たちが遊んでいました。

その中ですごく魅かれた猫がいました。

真っ白でオッドアイのスリムな猫。

「神々しい…」

そう思って見とれていたところ、私の膝をぐぐっと踏みこんで私をクンクンしてきた茶虎の猫がいました。

他の猫は警戒して離れた場所から様子を見ていましたが、

この猫のマイペースさとおっとりした雰囲気に心惹かれてしまい「この子にします!」と即決。

この子は元々飼い猫だったらしい。

その飼い主が飼えなくなったようでここに来たんだとか。

当初超古風名前が付いていた為、元の飼い主は高齢の方だったのかもしれない。

体は既に大きく、推定1歳だろうと言っておられましたが、おそらく3歳くらいだったのではと思います。

ちょっと若く言ってくれたのかしら ふふふ

1週間の慣らし期間を経て、晴れて家族になることに。

その日は12月25日。それから10年も一緒にクリスマスを過ごすことになるとは…

その子が来てから1年後、そのボランティアさんから「子猫を3匹も保護してしまったから飼わないか」との連絡が。

「一人暮らしだから遊び相手がいた方がいいかも」と思い、2匹目は帽子に収まるほどの大きさの子猫を迎え入れました。

おそらく今後もペット購入目的でペットショップを利用することはないので比較することはできませんが、里親という形をとって後悔したことはありません。

朝から晩までずっと癒してくれる存在となっているから。

私の元に来たからには幸せでいてほしい。

言葉が分かるのならきいてみたいです。

「私はすごく幸せだけど、君たちは今幸せかい?」

他にも猫に関しての記事を書いています♪

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